斯んな事は滅多にない事だろうが、左のお蔭話を見ると膚に粟を生ずるのである。この患者は勿論原因は薬毒で作ったもので、慢性胃病には違いないが、最後に至って手術をした処、胃は何等異状がなく、慢性盲腸炎であったという事であるから、その診断の軽率にも驚かされる。これというのも医学の診断法が頗る幼稚な為であるからであろう。全く呆れるの外はない。そうしてこの患者の最初からの経路を静かに検討してみると、誤れる医学の犠牲者にされた事は明かであるから、結果からいえば善意の殺人といえよう。斯んな言葉は使いたくないが、そう言わざるを得ない程の事実であってみれば、これを読んで涙なき人は恐らくないであろう。嗚呼悲しむべきは科学の迷信である。
医者の頼りなさ
霊界にて救われた主人
兵庫県 S・K
明主様、謹みて御礼御報告させて戴きます。昭和二五年一〇月入信以来、数々の御守護戴きまして、日々感謝で明け暮れさせて戴いております。
特に私の主人の病気に関しましては、如実に医学、薬毒の恐ろしさを教えられましたと共に、益々救世教の尊さを深く感じさせて頂きました。主人は若い頃から胃が悪く、その都度薬びたりの有様でしたが、段々と年を重ねるに連れまして悪化して参り、遂に薬では胃痛を圧えられぬ様になり医者からは胃潰瘍と診断され、あらゆる手当も効無く激痛と食欲不振の為、衰弱を加え約二カ年間就床の上苦しみ通しましたが、入院手術の結果数時間後に帰幽致しました。しかも二年間、胃潰瘍の痛みとのみ思い込んでおりましたが、入院後手術の前に医者は「胃が潰れて急性腹膜炎を起しているから、手術をしても三分位より見込は無いが、手術より方法はない」と申しましたので本人並びに親戚の同意で手術致しました処、慢性盲腸炎と判明、胃の方はつぶれているどころか、何んともなかったのでした。切開して痛みの原因が判った約二時間後に苦悶の内に他界した訳ですが、その面貌は恰も医学への憤激を感ぜずにはおれぬ程の苦しみ悶えた恐ろしい程の何んとも言えぬ面相でした。
それから数時間後死体を自宅に運び安置致しまして、只管私達の不徳を御詫び致しまして死体に御浄霊させて頂きました処、全身硬直の為、合掌の両手を包帯で縛っておりましたのですが十分余りの御浄霊で全身の硬直も柔かくなり、包帯もはずして楽々と合掌させて頂け、しかも何時の間にか面貌の恐ろしいようなのが霊魂の安らかに救われたのを物語るかの様に、優しい面相に変えて頂けまして死後の体にまざまざと御神力の有難さを見せて頂きまして、居合わせた未入信の親戚知人もびっくりする有様で、私もかねて聞いておりましたものの、余りの有難さに思わず御慈悲に感涙致しました。
恐らく科学では説明のつかぬ奇蹟であって、神様の御力と御慈悲でなくて何でありましょう。
その後御屏風観音様に御願い致しまして「若し主人の霊界での働きを見せて頂けますようでしたら、御知らせ下さい」と御念じさせて頂きました処、早速その晩夢で見せて頂きましたが、生前とうって変って元気で建設の模型を造る働きをしている姿で、大変安心致しております。申訳ないことですが、入信させて頂いており乍ら主人の無理解の為、尊い御道に御すがりもしなかった私達の御無礼の点深く御詫び申し上げます。この度御守護に依りまして光明如来様を御奉斎させて頂き、今度の主人の死によりまして、医学の恐ろしさをイヤという程知らさせて頂きました。
この上は主人同様医学の犠牲になりつつある世の人々に一刻も早く御道のことを御知らせすべく、今後益々御神業に励まして頂く決心で御座います。到らぬ者では御座いますが、何卒今後共御守護御願い申し上げます。
明主様、有難う御座いました。
(栄光二百十三号 昭和二十八年六月十七日)