医学断片集(二十六) 体質

よく医師は体質という事を理由にするが、これは一寸聞くと尤もらしいが、実は一種の遁辞でしかないのである。なる程人間には体質というものもあるにはあるが、病気に対して殆ど関係はない。それは吾々の経験上からも言えるので、実をいうと体質とは、その患者が体内に保有している薬毒の種類と、その量の多寡による差異である。処が医学はそれが分らないから体質といって片附けるのである。その証拠には浄霊の場合、前記の理由によって、治るのに早い遅いがあるだけである。

(栄光百九十一号 昭和二十八年一月十四日)