葡萄状鬼胎とは

昔からよく云われる異常姙娠の中には、葡萄状鬼胎といって非常に恐れられているものがある。之に就て私は以前話をした事があるが左の報告は其事実をまざまざと見せられた事で大いに参考となる。つまり蛙の卵子が原因であって、それが恰度葡萄状に繋がっているからで、之は姙娠している蛙を食うとか、或いは水中にある卵子を殺した為祟るのである。事実大きい蛙の卵子になるとイタリヤ葡萄の実が繋がっているようで、実に気味の悪いものである。之によってみても唯物医学のみでは、解決出来ない事が往往あるのを知るであろう。

十二年間の難病より救われ葡萄状姙娠の危機も免る

(本文省略)

(栄光百七十七号 昭和二十七年十月八日)