噫々不可解なる哉

左のお蔭話は、病院内の出来事で、医師が極力手術を勧めるのを無理に押切って、夜通し浄霊した処、翌朝になるや見事全快して了ったのである。其時医師が腹部の何処を圧しても、少しも痛みがないので、周囲の者は皆驚天したという信じられない程の奇蹟である。処が最初からそれに当った医師は、それ程の事実に直面しても、只首を傾げて唸るだけであったという事であるが、此態度こそ吾々には不可解に堪えないのである。之程の顕著な奇蹟をみたら、神経のある者なら医学に疑問を起さなければならないと共に、浄霊の研究に乗出しそうなものだが、今迄にも、そういう医師は一人もなかった。という訳でどう考えても理屈はつかないのである。では一体医学の目的は何で有るかを訊ねてみたいと思うが、何にしても我浄霊法は薬も機械も使わずして簡単に治って了うのであるから大問題であり、日本の一大誇りではないかと言いたいが医師もそれが判らない筈はあるまいが、察するに医師という職業を若し離れたら地位も生活も失うという心配が先に立ち、沈黙の余儀ない訳なのであろう。若しそうだとしたら、公正に言えば此考え方は文化の反逆者であり、人類に対するマイナス的行為といっても否とも云えまい。何れにしても何時迄も此儘では済まされないに決っているから、愈々世の中へ知れた暁大変な事になるであろう。

手術を拒んだ盲腸炎
浄霊一夜にして全快

(本文省略)

(栄光百七十号 昭和二十七年八月二十日)