自然農法の驚異

自然農法の成績報告は、其後ボツボツ集ったので、此前程全面的ではないが、纏まっただけを以て再び特輯号を作ることにしたので、勿論その悉くが実行者自身の手になったものであるから、絶対的信を措いて差支えないのである。之に就て思い出されるのは、本年二月の自然栽培特輯号を出した時は、国務大臣、両院議員、新聞社を始め、全国の農事関係方面へ一万数千部を配布したので、相当の反響があるだろうと期待していたが、成程少しは問合せ等、幾何かの反響はあるにはあったが、仲々目が覚めないと見え、農村は相変らず人肥、金肥に憂身をやつしている始末である。とはいうものの、何しろ長い間の根強い肥料迷信に罹っている以上、早急に転換する事は困難であるから、吾々の努力も並大抵ではないのである、とは思うものの、多くの人の中には兎も角試験的に行ってみる位の人は相当あるであろう事も想像されるのである。

そうして今回の報告中、下に掲げた成績の如きは、実に驚異的で、之を読んだなら如何に疑い深い人でも、実行せずには居れないと思うのである。としたら現在国家の最大の悩みである主食問題が、肥料代も要らず、手数も省け、病虫害からも解放されるとしたら、恐らく之程素晴しい福音はないであろうから、一日も早く実行に移らん事を痛切に勧める次第である。言うまでもなく、当局者を始め農業に関係ある限りの諸君に云いたいのは、一切の既成観念から脱却し、断乎として、一日も早く我自然農法を採用されん事を、重ねて勧告するのである。

島根県A中教会

おわび

御報告がまことにおそくなり深くおわび申し上げます。

自然農法米に非常な御神徳を頂き、量に於ても質に於ても左の如く共進会にて最優秀の好成果でありましたので、賞状の写し〔略〕を添え御報告申し上げます。

W氏の中生旭は三年目F氏のは初年目で御座います。

右のW氏F氏のすばらしい成績に驚いた村の人々は、夫々に「お前さん方はどこで、あんないい米を作りなはったか?」としきりに聞いた由。

そこで実施者の方々は、「しれた事よ!田圃の中よ!しかしお前みたいに肥料という毒はやらなかったからなァ」と大いばりにいばってやったという後日談があります。尚その影響か同地方には今年度よりの実施者も増えつつあります。

U・Y

明主様此度は私方の自然農法米が六カ町村多収穫共進会に一等入賞という大変な御守護を頂き厚く御礼申し上げます。

私事入信以来度々会長先生より自然農法のお話を承りまして遂に心動かされ、全耕地の一町五反歩の内一町歩、無肥料にて実施致したので御座います。私はI村にて段当最高の供米を多年引き受けて供米致して居るものですから、万一減収致しては……と専ら田圃の御浄霊に励みまして、明主様の御守護を念じつつやらして頂いたので御座います。

是より上記の米に関し御報告さして頂きます。先ず種子を四月一〇日に出し、大光明如来様の御神前に御供えし御浄霊を数十回致しまして四月三〇日に畑の床面を三回御浄霊し、其の上に種子を播き、 苗床にての御浄霊三〇回、五〇日間苗代に置き六月二〇日に田植を致しました。一本植にしましたが、苗床にて分蘖五、六本になって居りました。藁は春になって四〇〇把入れ、中耕二回除草二回、御浄霊は本田にて三〇日其間集団浄霊二回して頂きました。七月二〇日頃には一株三〇本位には分蘖して居りました。昨年一〇月三〇日の事でありましたが、I村農業協同組合の委員、N穀物検査所の委員、I村役場の人と外に一名都合四人が突然訪ねて来られ「U・Yさん今日は多収穫共進会に出品して頂き度いのでお宅の稲を刈らしてくれ」との事私は固より大喜びです。自然農法の田圃を先方から出品せよと言って来てくれた事ですし、本教を正しく認識させる上に於ても何よりと思いましたので、快よく承諾致しました。委員等はやがて刈って帰りましたが其時四石以上はあると申して居りました。私はその結果の報告を毎日毎日待って居りました処、一二月に入ってから「お宅のは四石三斗七勺あり、六カ町村にて第一等です。しかも二等との差が九升も開いて居り二等三等四等の差は、僅か一升ずつ位の隔りしかない。実にお宅のは素晴しいですネ」と言われた時の嬉しさは、未だに忘れる事が出来ません。いずれ賞状授与式もあるとの事、その日を楽しみに待って居りました処、本年二月二八日に挙行され、写しの如き賞状と金一封も頂戴致し、村の人達からは英雄の如く見られ、この日の嬉しさは忘れる事が出来ません。と同時に斯くの如くなりましたのも偏に明主様の御教えと御神徳の然らしむる処と、家内一同又更めて御神前に額突いた次第でありました。

尚受賞に当りまして私は自然農法にて此成績の得られた事をありの儘にお話しました処、役員始め参会者一同も非常に感銘を受けられたもののごとく、二七年度は是非日本全国の多収穫共進会に出す様一層頑張って貰い度いと激励の言葉さえ頂き、益々御神徳に与り、今年はいよいよ大馬力をかけ様と、もう藁も一二分位に切り、田圃に入れ、大増産を期して居る次第で御座います。遥かより御礼を申し上げさして頂きます。

岡山県S・T

明主様日々の御守護を有り難う御座居ます。私は昭和二二年に入信致し、爾来歓びの日を迎えさせて戴いて居る者で御座居ますが、此度自然栽培、其他の御守護の御礼旁々御報告させて戴きたいと存じます。

二三年の秋に先生より自然農法の御話を伺い、これは一日も早く切替えさせて戴かなくてはと、早速麦作より全耕作(六反五畝歩)にわたって実行させて戴きました。それ迄は全然堆肥を用いず金肥のみ多量に用いて居りましたので、土を硬くし、地力を弱らせてしまって居りましたが「堆肥を入れて軟くしなくては」との御教を戴いて穫れた藁全部を中耕の際に刻み込みました。初めのうちは分蘖も大変よろしゅう御座居ましたが、四月に入りまして次第に色が薄黄色となり人目にたつ様になりました。当時岡山県の大農村に唯一人実行させて戴きましたこととて、村内は勿論近くの村々の人達から悪口を言われうるさく噂された事で御座居ました。収穫は反当二俵半にて、供出関係をとても心配致して居りましたが、協力して下さる人も出て参り補正割当を戴いて無事完了させて戴きました。神様の仰言るままにさせて戴けば必ず良い様にして戴けますことをつくづく感じ、嬉しさがこみ上げて来るのを禁じ得ませんでした。

量のみでなく味迄違う此の御利益

次に稲作第一年目は、小さい苗を一本植に致しましたので初めのうちは水ばかり在る様に見えて、苗が植えてあるのか無いのか解らない有様で御座居ましたが次第に色が出て参り、八月中旬頃には近隣の稲と余り変らなくなり、いざ収穫の折には他家並で無事供出も完了致しました。二年目は近所よりも半俵程多く収穫させて戴き、三年目の昨年は、随分浄化が激しくて近隣の稲にはズイ虫、ウンカが発生してシイナが多く収穫も四俵より五俵半程で御座居ましたが、私宅のはズイ虫の稲など一本もなくウンカも見当らず、六俵五升程収穫させて戴きました。粉米など二升程出来ただけで御座居ました。

麦作二年目三年目の成績は余り芳ばしくありませんでしたが、折柄明主様より「二毛作では自然農法にならない」との御教を戴き、本年からは早速麦作を止めて米作一本に切替えさせて戴いて居ります。年毎に収穫が待たれる様に思えて楽しゅう御座居ますが、この楽しみは口で何と申してよろしいやら到底言葉に尽せるものでは御座居ません。肥料代は一切不要で、そして美味しい御飯が戴けましてこんなに有難いことは御座居ません。草も余り生えませんので除草など布教の暇々にさして戴く程度で御座居ます。御浄霊は家族四人で毎晩三〇分位さして戴いて参って居ります。

害虫の邪魔もなんのその

お野菜は今年で五年目で御座居ますが、大根等は軟くてお美味しく、お葱等も甘くてとてもお美味しゅう御座居ます。近所から戴きました葱などはニガ味がありまして子供が戴きませず、肥毒の恐ろしさをつくづく感じさせて戴いて居ります。三度三度の食事の際には、常に家族一同明主様に感謝申し上げつつ頂戴致し、病気の方も入信前までは病人の絶え間がない有様で、不安な毎日が続いて居りましたが入信後は今日に到ります迄大した浄化もなく一同元気に暮させて戴いて居ります。

人信前と今と比べますと精神的にも肉体的にも天地の差が御座居ます。 斯うした大きな御守護を頂戴し乍ら充分お尽し出来ないのが申訳なく残念で御座居ます。何卒此上は一人でも多くの人様をお導きさせて戴けます様お願い申し上げます。いろいろと有難う御座居ました。謹んで御守護の御礼を申し上げます。

(栄光百六十三号 昭和二十七年七月二日)