左に就て、些か言いたい事は、練馬大根の不作は、全く長い間の肥毒の為、痩土となったからで、それに気が付かない愚さは、気の毒なものである。移動すれば成績がいいのは、肥毒が少ないからである。高い肥料を購い、手数を掛けて、不作になるという馬鹿々々しい例は、全国到る処にあるという、現在の農業であるとしたら、かえすがえすも残念である。之を見ても、自然農法の宣伝は、忽せには出来ないのである。
又、南から北へ移動するのは、逆である。北が霊、南が体であるから、霊主体従の法則によって、そうするのが本当である。太陽も東から出て、西に行くではないか。
農耕異変「大根」北へ行く
(本文省略)
(栄九十八号 昭和二十六年四月四日)