大光明世界の建設 明の世界

以上説くところに寄って観ても、今日までは-夜の世界であったのである。夜の宗教であり夜の文明であった。星の夜であり、月の夜であった。波瀾重畳-興亡無常(ツネナ)き世界史は、月の盈虧(ミチカケ)の状-其儘であるに見ても明である。

夜が明けて、太陽に照らされる白昼の文明が生れるのである。

日と月の文明が、一致結合して茲に明の文明が生れる。之が大光明世界である。之が真文明である。この文明を造らんが為めの-主神の経綸が世界の歴史であったのである。長い長い世界の歴史に意義あらしめて活かすそれが観音運動である。

(観音運動 昭和十年九月十五日)