病気とは浄化作用の発生とその過程である事は詳細解説した通りであるが、茲に霊に因る病気の相当多い事も知る必要がある。之等も昔から相当唱へられて来た事で、特に或種の宗教の如きは病原の殆んどは霊作用としてゐる位であるが、私の研究によれば、霊作用と浄化作用と両方あるが両者は実に密接不離の関係にある事を知るのである。何となれば病霊憑依は病者の霊体の曇りの部分に限られるものであるからである。故にその曇りの解消により或程度浄化されたる霊体に於ては肉体の病患も無くなるのみか、病霊の憑依も不可能となり、心身共に健康者たり得るのである。
(天国の福音 昭和二十二年二月五日)