地上天国第15号  妙智之光  講話集

昭和二十五年四月二十日

【問】ある信者長男ですが結婚し両親と別居約三丁程離れた処に住まつております。両親は信仰心なく先祖のお祀りをせず仏壇にお供物もしませんので、両親の家の仏壇を長男の家で貰ひ受けてお祀り致して差支えないでせうか。

【答】差支えない処か一日も早くそうした方がよい。

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昭和二十五年四月二十日

【問】身寄りの人や知人が死亡しそのあとを見てくれる人がない場合、その遺骨を自分の墓所へ自分の先祖のと一緒に埋葬してよろしいでせうか。

【答】埋葬しても構はぬが、すべて縁の薄い程下位にすべきである。

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昭和二十五年四月二十日

【問】今年は五黄の寅年で建築、結婚は良くないと言はれておりますが如何でせうか。

【答】之は迷信であるから、どしどしやるべしだ。悪いと思ふと霊が弱くなり、その隙に悪魔にやられるのである。

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昭和二十五年四月二十日

【問】年頭のお言葉で霊界は昼の世界に入る事になつたとのお言葉でしたが、本年より霊界は神界のみになつて仏界は全くなくなつてしまつたのでせうか、それとも依然として仏界は各宗旨毎にあるものでせうか。

【答】一挙に変るものではない。やはり段々に変るので、仏界は漸次神界に転移しつつあるのである。たゞ特筆すべきは、霊界で、最高天国が出来る事と、無間地獄とか煉獄とかいふ最低地獄がなくなりつつある事である。

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昭和二十五年四月二十日

【問】睡眠不足で気力減退の状態で御浄霊をさせて頂いた時、又飲酒して御浄霊をさせて頂いた場合効果はあるものでせうか、又神に対し失礼ではないでせうか。

【答】睡眠不足は不衛生と医学ではいふが、之は誤りである事は屡々述べた。私など不足は何とも思はない。余り寝過ぎると反つて頭の働きが悪い位だ。日本女性で花柳界の人など中々頭がよいが、最も睡眠不足の階級である。従つて事実之は神経作用による方が多い。飲酒も絶対いけない事もない。臨機応変である。信者であり乍ら度を越しヘベレケに酔ふのは勿論悪い、本当の信仰に入つてゐない証拠であるから浄霊の利きも悪い事となる。無信仰者なら酔つてゐても浄霊してやるのは差支えない。

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昭和二十五年四月二十日

【問】お道の偉大さを知り大浄化を信じられる私等にとつて結婚はお道の方を希望致しますが、不幸にもお道を信じられず大浄化も信じられない人と恋愛結婚に気持が進みました場合は仮の結婚と思うべきでせうか、どうしても大浄化を信じられない人特に医者学校の先生等と結婚した場合は二人は大浄化にどの様な浄化を頂くでせうか、又その場合どの様に処すべきでせうか。

【答】こんな事は気にしなくてもよい。恋愛し合つたら結婚してもよい。又今信じない人でも何れ信ずる様になる。愛すると言ふ事は神様が結婚せよと言ふ思召と解すべきである。

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昭和二十五年四月二十日

【問】或医師の話によれば「子宮外筋腫」を切開すると筋腫の大きさは三ケ月位の子供の大きさ位で、それを割ると中から産毛と牙の様なものが出るそうですが霊的に如何なる意味がありませうか。

【答】これはあり得る事だ。子宮外姙娠であるが、人間の子供ではなく、犬とか猫とか、そういふ小さい動物の生れ代りである。之は前世の時右のやうな動物を我子の如く愛した其因縁で生れ更つたので、正常な姙娠が出来ない訳だ。人間の子供なら牙や産毛などある筈はない。

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昭和二十五年四月二十日

【問】四十六歳の女(昨年八月入信)四年前主人が舌癌で死亡しその後一人で働いておりましたが、昨年六月頃よりだるさを感じ、舌、唇手足の指先が痺れて仕事が出来ません。一ケ月前より御浄霊をうけだるさは多少楽になりましたが、痺れは以前と変りません(御屏風観音様を奉斎しをり)夫の霊と関係がありませうか。

【答】亡夫の霊の憑依である。出来るだけ祝詞を奏げたり、神書を読んで聞かすとよい。段々に快くなる。必ず治るが長くかかる。

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昭和二十五年四月二十日

【問】今から十三年程以前兄は神経衰弱で突然行方不明となり行者に見て貰ひますと水死してゐるとの事です。兄が行方不明となつてから四年目に姉(次女当時廿一歳)が発狂し同時に私が左半身特に頭部の神経痛となり、私が廿二歳の時日蓮宗を信仰致しました処、幾分小康を得同時に姉も幾分よくなりました。約一年後又私が再度悪くなりましたので、信仰が足りぬと思ひ、成田山で二十一日の断食をしてお願ひしました処、却つて悪くなり今度は私が神経衰弱の様な具合になり、昨年十月入信させて頂き段々快方に向ひました。尚五十年前本宅の井戸へ過つて使用人が落ち死亡した事があり、又母の実家で母の叔父にあたる人が肺病になり、脳味噌を喰べれば良くなると言うので喰べましたが結局死亡したと言う事などがあります。如何にすれば私達は救はれますでせうか。

【答】一家によほど罪が多いのである。断食などは決してしてはいけない。神様からいえば一種の罪悪である。又脳味噌などは人間が食べるべきものではないから決して良くなる訳はない。正しい信仰によつて大いに徳を積む事でそれ以外に救はれる道はない。

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昭和二十五年四月二十日

【問】産後「おりもの」の絶えない婦人の子供(男二歳)二週間発熱と下痢の連続ですがこれは母乳と何か関係がありませうか。

【答】此人は毒が多いからである。おりものは結構で出るだけ出れば治る。子供の下痢も浄化の為で大いに結構である。

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昭和二十五年四月二十日

【問】二十七歳の女子一年前に下腹部に「しこり」が出来、卵巣と「しこり」を手術除去しましたが、未だに傷が癒えず胸部に圧迫を感ずる様になり夜も休めぬ場合もありましたが、御浄霊により大分気分もよく夜も休める様になりました。医師は神経病と申すそうですが、如何なる訳でせうか。又如何様に御浄霊すべきでせうか。

【答】神経病などと思ふのは大間違いである。入信してからそんな事を思ふのは光明如来様に勿体ない。浄霊は患部と背面腎臓部でよい。

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昭和二十五年四月二十日

【問】某信者宅にお祀りしてある光明如来様の御神体は真直にお掛けした筈なのに普通に向つて左の縁側をお向きになつておられます。御礼拝の時に祝詞や善言讃詞を奏上致しますと御神体は微かに動きつゝ平常と正反対の右向になられ、御礼拝が終れば又微かに動いて元の通りに左向きになられるそうでござゐます。こんな現象は何によつて起るものでござゐませうか。

【答】これも奇蹟を見せて下さるので、外に大した意味はない。

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昭和二十五年四月二十日

【問】大将軍に就て。

【答】国常立尊様の息子様で、神代時代罪を造つた事がある。其贖罪の意味で最初天理教祖中山ミキ子刀自に憑られお筆先をかかれた。

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昭和二十五年四月二十日

【問】「法華は一代だけで二代以上は宗旨を替えてよい」との御教を頂きましたが。

(イ)菩提寺が日蓮宗の寺であり唯単にその檀家として二代以上続いております  場合は如何致すべきでござゐませうか。

(ロ)若し宗旨を替えます場合当然位牌や仏壇の様式をかえたりお墓を移したり  致すべきかと存じますが如何でせうか。

(ハ)お道に入らせて頂いております場合は如何でせうか。

【答】このままでよい。本教入信者でも今の所そのままでよい。昔から一代法華といふ言葉があるが、法華信仰は仏教の中で花に相応するものであるから、一時パツと花が咲くが、必ず散る時が来るから長く栄えぬといふ訳である。

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昭和二十五年四月二十日

【問】葬式の時神棚に紙を貼る習慣がありますが神仏同根の見地から必要ないと存じますが如何でせうか。又紙を貼るのはどういふわけでせうか。

【答】今迄の神様ならそれでよろしい。よく葬式で汚れると言うが之は変な話で神様とても死んだ経験はある筈だ。神様に近ければお光を頂いて浄められる訳で隠す方が間違つてゐ。

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昭和二十五年四月二十日

【問】未申の方向へ池の代りに甕を置き水を入れさせておりますが金魚を甕の中へ入れていけませんでせうか。

【答】金魚は入れても結構である。蚊が湧かない利益もある。

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昭和二十五年四月二十日

【問】私の家ではお盆の時精霊柵と言つて別に木造の組立仏壇を新しく造つて三日間だけお位牌を移してお祀りする慣例になつておりますが、之は如何なものでせうか。

【答】これは祖先の一人が行者か何かに言はれ斯んな事をした。それが慣例となつたものであらうが、こんな事をする必要はない。

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昭和二十五年四月二十日

【問】私の先祖は代々浄土宗で葬つてありますが兄だけは禅宗で葬つてあり、戒名も禅宗ですから浄土宗に改めたいと思ひますが寺が遠くにありますので近くの浄土宗の寺で戒名を改めたいと思ひますが、此様な事も出来ますでせうか。

【答】仏教では各宗派大差はないが、禅宗が最高であるから戒名もそのままでよい。その中祖先も全部救世教へ入る事になる。

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昭和二十五年四月二十日

【問】葬式後何年間も経済的な理由から墓標だけにして石碑を建てられない方もありますが、之は如何でござゐませうか。

【答】之はよくない。

経済的理由などといふ馬鹿な事はない。祖霊は必ず石碑を建てる位の金は入るようにしてくれる。墓標は焼いてよろしい。

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昭和二十五年四月二十日

【問】あくびの原因と伝染性。

【答】あくびは、悪霊(アクビ)である。

凝ると、自然浄化で、毒素の霊だけが出る。それで物質的の毒は軽くなる訳である。一人が欠伸すると、それをみて、連られて出るので伝染ではない。

(地天十五号  昭和二十五年四月二十日)