記者 非常に結構なお住いで、美術館だとか、このお住いの所はみな信者さんの寄付ですか。
明主様 ええ、そういうわけです。
記者 さようですか、莫大なものですね。
明主様 ええ、なかなか-、大変なものです。
記者 いわゆる全国にある例のおさすりのお礼、ああいうものから、こういうものが入るのですか。
明主様 さあ、おさすりじゃないんです。やはり私の事業ですね、仕事に対する賛同からですね、自発的に、結構だというんで金を持ってくる-と、ま、そういう意味ですね。
記者 いろいろ世間では、おさすりのことを非科学的だとかいろいろ言ってますが、あれについてはどうお考えですか。
明主様 私は世間の方が非科学的だと、私の方が本当の科学だと-。なぜかと言いますと、結果がいい方が、効果が確実にある方が科学ですからね。効果があるように見えても効果がない方は非科学的と、こう私は解釈しています。ですから、今、世間は、とにかく全然迷信ですからね。だから私は迷信打破運動をやっているんです。
記者 迷信といいますと、どういうことですか。
明主様 迷信ですか。つまり、今私が一番力を入れているのは医学と農業ですね。ところが医学の方は病人を治すんですが、治す薬が実は病気の原因になるんです。
記者 例の熱海ですね、いろいろ農地問題が-脱税だとか何だとか騒がしてましたが、あれはどういう風にして乗り越されたんですか。
明主様 あれは誤解でね。誤解が解けてみればカッパの屁みたいなものです。
記者 全然誤解だったんですか。
明主様 全然誤解です。何にもありゃしないです。また、そんな変なことがあれば、信者が大詐欺に会って、私に対して-この仕事に対して力を入れるわけがないですよ。それから、信仰してるわけがありませんよ。
(昭和二十七年、八年頃)