先ずこれ丈でも如何にすばらしいかが分るでありましょう。
従ってこれが完成の暁は全世界の眼は我が救世教に集まるでありましょう。又昨年箱根に出来た地上天国は経であるから規模はさ程大きくはないが、今度出来る熱海地上天国は緯でありますから、何倍の大きさか分らない位であります。そこで両々相俟って、日本の、いや、否世界の名所となるのは言うまでもありません。
これについての神様の企画は、何れ布哇にも造り、次にアメリカ、欧羅巴、アジヤというように、世界の到る所に地上天国が造られる事になります。つまり現在の公園よりも一層善美な高級なものと思えばいいでしょう。
そうしてこれは本教のモットーである病貧争絶無の天国世界を造るという空前の大経綸の現われの一つでもあるのであります。
今迄お話した事は、誠に結構づくめでありますが、此処で肝腎なことを言いましょう。それは何かというと、そんな立派な天国を造るには地球の上をきれいにする、つまり大掃除であります。そのためには神様は先ず霊界から浄めるのでありまして、つまり汚いものを焼きすててしまう訳であります。これがキリストの言われた火の洗霊であって、これによって霊界が浄まれば、霊主体従の法則通り現界が浄まり、茲に地上天国出現となるのあります。
処が、右の如く霊の穢れた人は焼かれ滅びるとしたら、そういう気の毒な人を一人でも多く救わなければならないから、その霊を救うのが浄霊であります。それで浄まった人だけが大峠を無事に越せる人間となるばかりか、その功によって自分自身も救われるのでありますから、先ず一挙両得というわけであります。つまり神様の大愛の御取次というわけであります。
ではこれを以て御挨拶に致します。
(昭和二十九年二月二十六日)