或客との対談 (救世六十五号)

客「聞くところによれば、貴教は大分穏かならぬ予言をなさったとの事だが、事実であるか、それを伺いたい」

私「へー、それは如何いう予言ですか」

客「何月何日以後は疫病が流行り、貴教の信者のみ助かるとか、又何月何日以後には恐ろしい天災地変が起って死者大多数とか仰有ったそうですが、これは本当でしょうか?」

私(呵々大笑)--
「本教では予言は絶対禁じてある。何故なれば予言をして当ればよいが外れた場合信用は零となるからである。又脅やかされ、助かりたい為に入信するのは自己愛的信仰で本当のものではない、これに就て大本教のお筆先に斯ういう名文があった。『怖さ故の改心はホンマものでないぞよ』と

以上のような訳で、本教には絶対予言はないから、今後そういう事を聞いたら、何かの間違いか、悪意のデマとされたいのである。本教の主義主張や一切は、本教刊行物に載せてあるから、その記事に対しては、一切責任を負うのは勿論だが、噂噺等に対しては一切責任はないから、そのつもりでいて貰いたい」

客「よく判りました」

(昭和二十五年六月三日)