腸結核

腸結核であるが、此症状は臍を中心に腹部全体に渉って、無数の固結が出来る。勿論押すと痛いからよく判ると共に、必ず多少の熱がある。此固結が熱で溶解され、下痢となって毎日のやうに出るが勿論此固結は薬毒の固まったものであるから服薬を廃めなければ治らないに決ってゐる。又下痢の為衰弱を増す病気だから、医師も恐れるのである。

腸結核は、慢性下痢症で、無痛と有痛とありますが、衰弱が少なければ、容易に一、二週間位で治りますが、衰弱の甚だしいのは治癒困難の場合があります。腸結核は、肺結核の末期に多いので、腹部を触ってみると非常に熱い。肺結核と併発性のものは、特に不良であります。

〔浄霊箇所〕
腹部、痛みのあるところ、発熱部

腸疾患(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)