粟粒結核

粟粒結核は肺胞にブツブツが出来るのだが之も皮膚の湿疹と同じやうなもので、一種の浄化であるから自然にしておけば、ブツブツから排膿されて全治する。粟粒結核は肺胞に粟の如く微細な毒血が生ずるのである。此原因は凡ゆる喀痰は、肺臓を通過して気管から排泄するのであるが、喀痰によって毒素の強弱がある。故に、強毒が肺胞に触れて、右の如き症状を発生するのである。恰度或種の膿が皮膚に附着すると、粟粒状の腫物を生ずると同一の理である。粟粒結核は肺胞に出来た湿疹であるから、放っておけば血膿が出るだけ出て必ず治るのである。

肺壊疽、肺臓癌、粟粒結核等は、稀な病気ですが、悪質であります。初期なら全治するが、二期以上は先づ不治と見なければならないのであります。