小児麻痺

此病気の種類は非常に多く、千差万別であって、概略其症状を述べてみませう。 そうして大体、先天的と後天的に分ける事が出来ます。
先天的としては下半身又は全身又は腕足等が未発育麻痺等に依って使用不能な症状、及び柔軟で骨の無い如き症状、低能的で視力が弱く言語明晰を欠き、涎を流し身体の一部又は全部が屈曲麻痺して畸型的等であります。
後天的としては、普通児と何等異状がなく育成されつゝあったものが急激又は漸次的に前述の如き症状になるのであります。
従而、学校の成績等良好であったものが急に低下し始め、痴呆症の如き状態に変化する等、実に見るも悲惨であります。
之等の原因としては、全部霊的でありまして、それは次の如き理由からであります。
脳溢血の如き病気で急死する場合、その霊は死の準備がない為、死後霊界の存在を知らず、故に霊界人として霊界に安住し難く、飽迄其想念が現界にありますから、自己の肉体は失はれてゐてもそれに気が付かず、どこ迄も人間に憑依して現界生活に接近しやうとするのであります。それは殆んど霊としては無意識的であります。
先天性の方は、それが受胎中に憑依するので、後天性の方は生後の肉体に憑依するだけの差であります。故に其状態は脳溢血症状と中風症状が最も多いので、其他としては蛇霊の憑依であります。
四肢が柔軟であるのは総て蛇霊であります。そういふ患者が、腰から足など紆(ウネ)らせる状態は実に能く蛇を連想されるのであります。
本療法によるも、此病気は何れも相当日数を要するので、軽症で六ケ月位、重症は一、二年位かゝるのであります。(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)