梅毒

此病気の原因及び症状は、不純の性交後一週乃至三週位にして、亀頭下に豆状の固結(疳瘡(カンソウ))を生ずるのであります。梅毒に於けるそれは、無痛であるのと、硬結性が特徴であります。そうして飽迄進行性で、次で、横痃(ヨコネ)を発生しますが、之も無痛と固結性であります。次に、全身的発疹、発声不能、毛髪脱落等にまで進むのが、此病気の順序であります。本療法を行へば必ず全治するので、而も、案外容易に治癒し、而も根本的であるのであります。軽症で一ケ月位-重症で三ケ月位であります。

梅毒(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)