寸鉄 (救世四十九号)

此頃の政党は犬の食ふ牛肉みたいだね、だんだん小間切になるんだから

吉田さん、日本は軍備はなくとも自衛権があるという、とすれば金はないが何でも買える、女房がなくとも子は産める、物を食はなくとも生きていられる、向ふ三軒両隣の山田つるじゃないが、死んでも生命があるといふのと同じだね、さすがに年は争えないものだとは失礼かも知れない

野坂君、長い間怠けたので、旦那から叱られ、ビックリして急に、とっておっつけたような働きぶり、之でお詫びが叶ふかな

野坂君、他(ヨソ)の旦那に忠勤ぶりをみせたがるとは、モスコーシ考えたまへ

吉田大坊ちゃん、犬養小坊ちゃん、片山中坊ちゃん、まだ一人でアンヨが出来ないんだとさ、あわれ日本よ、何処へ行く

真向上段真二つに割られたのは、人間じゃない社会党

政治家に必要なもの、判っても分らないふりする事、反対党は親の仇と思ふ事、揚足とりを勉強する事、大きな声でドナる事、そうして総理大臣になりたい人は白足袋和服である事等々

(救世四十九号 昭和二十五年二月十一日)