寸鉄 (光新聞二十七号)

今日本で赤いものといったら、共産党の旗と、稲荷の鳥居と、若い女の○○さ

今世界は、キリスト教と共産教との二大宗教の対立

日本は今ハクショばやり、サテは風邪を引いたかな

煙草民営とは有難い、どうか煙にならないよう、吉田さんしっかり頼むよ

日本人が死の覚悟は戦時中だけかと思ったら、ナカナカさにあらず、それは外でもない、汽車旅行だ

共産党はどこまで嫌はれたいのか-といひたくなる

鉄道事故を起す事によって天下がとれるとは、最も新しい理論だ

片山さんのお土産が社会主義とすれば、ワザワザ外国まで行かなくてもよかった

吉田さん、とうとう士族の商法を手放し始めたとは嬉しいね

悪魔の尻を、チクリと刺す、寸鉄

欧洲はキリスト教隆盛-との片山氏の帰朝談、そろそろ本教も檜舞台に出るかな

楢橋が打った一石で、ヤレ保守連合派、ヤレ反対派、ヤレ吉田派、ヤレ犬養派、ヤレ野党など、テンヤワンヤ

いよいよ税が減るそうだ-と言ったら、何処の国か-と質く奴がある

赤痢ばやりとは、マサカ共産党の為でもあるまい

(光新聞二十七号 昭和二十四年九月十七日)