医学試稿

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腎臓病 (一)腎臓炎

症状は腰骨の上方、凹部の左右孰れか激痛を伴ひ、高熱を発するのである。此際尿中に多量の蛋白をみるのであるが、割合治り易く、自然治癒によって完全に治るのである。然し、此際氷冷等を行ふ時は慢性に移行し、容易に治し難くなるのである。(医学試稿 昭和...
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(八)腸炎

之は化膿性腹膜の浄化作用であるから、自然治癒で治るのである。(医学試稿 昭和十四年)
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(七)慢性下痢

之は毎日一回乃至二、三回位下痢し、実に執拗なるものである。数年続くものさへある。痛むのと痛まないものとがある。原因は化膿性腹膜の浄化作用であって、衰弱の為浄化作用が旺盛でない為、少しづつ下痢となって出るのである。薬剤等にて下痢を止める時には...
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(六)腸癌及び肉腫

此病気は真症は不治であるが、擬似的のものも多いので、之は治る事が多いのである。(医学試稿昭和十四年)
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(五)虎列剌

之も大浄化作用による嘔吐下痢であるが、此病気は浄化作用が激烈の為に、普通の人体は堪えられずに死に到るのである。以上のチフス、赤痢、コレラ、此三種は伝染病であるから、現行法規の下に於ては、必ず一刻も速く医師の処置に任せなくてはならないのである...
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(四)赤痢

症状は発熱、血便、之は浄化作用による毒血排泄であるから、自然治癒によって完全に治癒する。(医学試稿 昭和十四年)
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(三)チフス

之は勿論伝染する。症状は腸部の発熱、頭痛、食欲減少等である。原因は黴菌が腸壁に繁殖穿孔するといふ。それは本当であると思ふ。之は、発熱中、流動物で営養を摂り、安静にしてゐれば必ず治癒するのである。(医学試稿 昭和十四年)
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(二)盲腸炎

此病気は、近来非常に多いのであるが、症状は、胸部より右下一寸か一寸五分位の辺が非常に痛い。高熱を発するのである。原因は三毒の不断の浄化作用による溜結であって、それの急激な浄化作用である。医学で唱へる食物の為ではない。何となれば、盲腸炎発病前...
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腸病 (一)腹膜炎

之も肋膜炎と同じく、湿性と化膿性とがある。(乾性はない)湿性は水が溜るのである。非常に膨脹して臨月又は臨月以上に大きくなるのがある。原因は腎臓の萎縮の為、余剰尿が滞溜する為と、膀胱から尿が尿道へ通過せんとする時、尿道口に膿結又は尿結が塞ぐ場...
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(四)胃癌

之は真症の癌は極稀であって、三毒の中、一乃至三種の毒素が、胃の外部に溜結するのと、胃の潰瘍又は胃の極微小の腫物等による出血の溜結等が大部分であって、之等は完全に治癒するのである。然し、真症の癌は先づ不治とみていいのである。(医学試稿 昭和十...