著述編

地上天国

宗教と信仰

単に宗教といい信仰といふと、世間は同一のように思ひ勝だが、実は別々の場合も多くあるのである。世間よく謂ふ鰯の頭も信心からなどの言葉は、これは信仰ではあるが宗教ではない。之と同様、野蛮人が木や石で作った怪異な偶像を拝むのも信仰ではあるが、宗教...
地上天国

巻頭言

つい先頃まで世界の二大勢力の確執が、戦争によらなければ解決出来ないように思はれ、何時勃発するか判らない危機的様相に人類は脅かされてゐた。処が突如として危機を脱するまでにはゆかないとしても、少くとも余程緩和された事実が発生した、というのはスタ...
地上天国

天理本道に就て

忘れもしない昭和四年であった。某氏が突然来て「面白いからこれを読め」といって一小冊子を置いて行った。私は手にとってみると、之は当時天理教の別派として大阪方面に天理本道という名の下に独立した宗教運動を始めた大西愛次郎といふ人があったが、右はそ...
地上天国

天国予言の具体化

今日聖書を通覧してみる時最も重要である点は「最後の審判」と「天国は近づけり」と「キリストの再臨」の三つであらう。これを検討する時右の中最後の審判は神が行うのであり、キリストの再臨は、之は天の時到って表はれる事で説明の要はないが、ただ天国のみ...
地上天国

何故救世教となった乎

開教以来未だ三年とは経たない観音教団も五六七教会も、今回統合して一つになり、救世(メシヤ)教の名によって新たに発足する事になったのは、如何なる訳であらうか、之は信者の誰しも知りたいと思ふであらうから、茲にかくのである。以前から私が始終言って...
地上天国

巻頭言

救世教も発足以来、各般に渉って着々活躍の基礎も出来つつあり、やがては一大飛躍の時が来ると思って、社員一同益々信仰に徹すべく精進しつつあるのである。熟々世界の状勢を客観するに、米ソの二大勢力の確執は日を追ふて益々深刻になりつつあり、何時如何な...
地上天国

文字に表はれるお姿

私が書く光明如来の御神体は、単なる文字であると思う人もあるかもしれないが、実は礼拝をする際観音様がお現はれになるのである。処が、話だけでは中々信じられ難いものであるから、時々奇蹟によって現実を御見せになる。左記の質問は、それを如実に表はした...
地上天国

医学の革命

昔から革命という事は誰も知る如く、政治革命とか社会革命とかいって、間違った政治や間違った思想を是正し、よりよい社会たらしめようとする運動であるが、それ等は或一国、或一民族に限られたのが多かった。処が現在に至っては漸次大規模となり、ソ連が中心...
地上天国

沢村田之助他

先日田之助の映画を見て気が付いたのであるが同丈が脱疽の為両脚を切断し、疽(ヒョウソ)の為、両手の指を切断し、殆んど生きた達磨のやうな人間になって、尚舞台に出たといふ悲壮な話はあまりにも有名であるが、此手術をした医師は、之も有名な和蘭(オラン...
地上天国

薬師如来

薬師如来は、観世音菩薩の化身であって、一名東方薬師如来ともいふ。私は、観音様の働きをしながら、薬は毒だという説を唱えてゐるに拘はらず、薬師如来は薬の仏様というのであるから、頗る矛盾してゐる訳であるが、之に就てその真相を開明してみよう。仏法の...