著述編

地上天国

医学の盲点と自然良能力

現代医学の誤っている事は、常に私の唱えている通りであるが、その中で最も誤っている点は何かというと、人間が先天的に保有している自然良能力を全然無視している事であって、それは斯うである。今仮に、病気に罹るとする、早速お医者に診て貰うと、お医者は...
地上天国

或る神秘 読後のお言葉

或る神秘(本文省略)右の井上氏の記事を見て、私はハッキリ判った事だが、何しろ随分時が経った事とて、只桜木氏の女児について、何か神秘のあった事だけは漠然と記憶に残っていたのであったが、今度井上氏の文によって当時の記憶を呼び醒まし、私は喜びに堪...
地上天国

関西紀行

私は信者諸君も知る如く、久し振りで此度関西に旅行を企てたが、勿論之は御神意によるもので、本教発展の期の近づきつつある事を示唆されたものであるが、今此旅行に就ての数々を、ザットかいてみる事にする。何しろ往きは自動車だけであるから、汽車で行くよ...
地上天国

日本人種の霊的考察(下)

以上の如く、日本民族は大体四種に分けられる。そして先ず大和民族からかいてみるが、之は曩に述べた如く、先天的平和主義で闘争を嫌う事甚だしく、それが為当時の天下は、実によく治まっていたのである。勿論未開時代であるから、文化も至極幼稚ではあったが...
地上天国

日本人種の霊的考察(中)

そこで愈々神武天皇の御代となり、四隣の平定に取り掛ろうとしたが、当時各地に蟠踞していた土匪(ドヒ)の豪族共が、仲々の勢力を張っていたので、天皇の軍に対し反抗的態度に出でたのは勿論である。彼の歴史上にある八十梟帥(ヤソタケル)、長髄彦(ナカ...
地上天国

日本人種の霊的考察(上)

此問題を説くに当って断っておきたい事は、以下の所説は史実にもない事柄ばかりであるから、その心算(ツモリ)で読まれたいのである。然し日本人なら、是非知っておかねばならない事なので、茲にかいたのである。それなら何故今迄にかかなかったかというと、...
地上天国

悪に対する憤激

熟々、現在の世の中を見ると、どうも今の人間は、悪に対する憤激が余りに足りないようだ。例えば悪人に善人が苦しめられている話など聞いても、昂奮する人は割合少ない。察するに、悪に対しいくら憤激した処で仕方がない、而も別段自分の利害に関係がないとし...
地上天国

時局と霊界

現在世界の状勢は、実に有史以来未だ嘗て見ない程の、大規模な危機的様相を呈している。勿論第三次大戦は、絶対免れ得ない事は、世界の人間殆んどの頭脳を支配している観念であろう。何しろ五十以上の国々が、残らず関聯している痛切な問題であってみれば、其...
地上天国

地上天国21~30号

■地上天国二十一号 昭和二十六年二月二十五日 ・時局と霊界 ・悪に対する憤激 ■地上天国二十二号 昭和二十六年三月二十五日 ・日本人種の霊的考察(上) ・巻頭言 ■地上天国二十三号 昭和二十六年四月二十五日 ・日本人種の霊的考察(中) ・巻...
地上天国

解脱

よく昔から、解脱という事をきくが、此言葉は簡単に善し悪しを決める事は出来ない。世間普通の解釈による解脱とは迷いを去り、悟りをひらくとか、執着をとるとか、諦めをよくするとかいう意味であって、之は無論仏教から出たのであるが、然し何となく逃避的隠...