著述編

光新聞

医学談片集 人形医学

現代医学は、有体にいへば人間医学ではない、人形医学である。一個体の人間としてではなく、手や足、首、胴体がバラバラになっているという解釈でしかない。という事は、人間四肢五体の関連性を認めていない。何によりの證拠は、脳神経科、眼科、耳鼻咽喉科、...
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医学談片集 病は内から外へ

医学に於ては、病原は外部から侵入するとされてゐる。吾々の方は内部から外部へ、排泄さるるとしてゐる。全く反対である。面白い事には、此理論は人間行動の理念と一致してゐる。それは或種の考え方は外部的条件によって人間は悪を犯すといふ。即ち罪を他に転...
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読売記者の健忘症

去る十一月三日文化の日の読売紙社説「独自な文化を育てよ」の文中「御光様に迷って自殺する人妻」の記事があったが、之は驚いた事だ。というのは本年七月二十日の同紙静岡版中に右と同意味の記事が詳細に記いてあったので、本教に於ても捨ておき難しとなし、...
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人間を愚にするな

今日口を開けば新宗教は迷信邪教であるというジャーナリスト等に注意したい事がある。それは彼等の思う如き、迷信やインチキ宗教であるとすれば、多数の有識者を初め数十万に及ぶ信徒が、熱烈な信仰を傾ける筈がないではないか。その点を心を落着けてよく考え...
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空前の難問題

今茲に論じようとする問題ほど深刻にして解決困難のものは未だ嘗てなかったであらう。それは外でもない。本教発展によって当然発生する処の不可抗力ともいうべき難問題である。という事は本教発展と正比例して影響を蒙る職業層である。之は誰も知る如く医師初...
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ヒロポン中毒

最近覚醒剤としてのヒロポン中毒がやかましく謂はれ、禁止の運命になった事は人の知る処である。之は尤もな話で、何しろ青少年層にまで非常な勢を以て浸潤しつゝある事実で実に悚(オソ)るべきである。随而禁圧の手段も当然処か寧ろ遅きに過ぎる位である。右...
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インチキの名を返上する

よく新聞などに 新宗教を目してインチキという名を冠するが、勿論本教も其一人であろう。処がインチキという言葉は社会通念からみるとマヤカシモノ即ち本物でない-という意味にとれるが、之に就て本教としてはどの点がインチキであるかを釈明する事も満更無...
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現世利益と未来利益

世間宗教批判の場合、現世利益と未来利益とどちらを欲するのが本当かという、その是非に迷う者もある。というのは一般世人は例外なく現世利益を欲するに拘わらず、宗教家やインテリは口を極めて、現当利益は低級宗教であり、未来利益を目的とするのが真の宗教...
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投書密告による被害

当局が犯罪の手掛りとして投書密告を歓迎するのはよく判るが、真面目な意味の投書なら、吾等と雖も賛意を表するに吝かではないが、然し悪意や策謀による虚構、捏造的のそれは大いに警戒の要があろう。それによって自己の満足を得ようとするのは、実に悪魔的行...
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借金是か非か

私は二十数年間、借金の為凡ゆる苦しみを舐(ナ)めて来た。差押え数回、破産一回受けたるにみても想像されるであらう。それ等の経験によって帰納されたものが、今言はんとする借金哲学である。今借金をしようとする人を解剖してみるが、単に借金といっても積...