信仰雑話

信仰雑話

常識

抑々、真の信仰とは言語行動が常識に外れない事を主眼としなければならない。世間よくある神憑式や、奇怪な言説、奇矯なる行動等を標榜する信仰は先づ警戒を要すべきである。処が多くの人はそういう信仰を反って有難く思う傾向があるが、之等は霊的知識の無い...
信仰雑話

正しき信仰

支那の碩学朱子の言に「疑は信の初めなり」という事があるが、之は全く至言である。私は「信仰は出来るだけ疑へ」と常に言うのである。世間種々の信仰があるが、大抵はインチキ性の多分にあるものか、そうでない迄も下の位の神仏や狐、狸、天狗、龍神等を的(...
信仰雑話

世界も、国家も、個人も、凡ゆる問題を解決する鍵は『誠』の一字である。政治の貧困は誠が貧困だからである。物資の不足は誠が不足してゐるからである。道義の頽廃も誠のない為である。秩序の紊乱も、誠のない所に発生する。凡ゆる忌わしき問題は誠の不足が原...
信仰雑話

序文

私は約三十年、信仰生活を続けて来たが、其長い間殆んど茨の道であった。官憲の圧迫、借金の苦しみ、病苦との闘い等々、筆舌に尽し難きものがあった。人間としての凡ゆる苦しみを体験したような気もする。その半面神の守護、人々の支援等も尠からずあって、苦...
信仰雑話

信仰雑話

・序文・誠・正しき信仰・常識・宗教と政治・宗教と芸術・敗戦の教訓・悪の追放・善を楽しむ・信仰の醍醐味・奇蹟・プラグマチズム・怒る勿れ・難行苦行・迷信邪教・禁欲・大乗と小乗・宗教と分派・地上天国・観音教団とは何乎・下座の行・運命と自由主義・気...