観音運動の概略

病気をなくする事、百人以上の収容力を持つ病院を造る事になるが、是が東京へ十ケ所、全国へ百ケ所造るのである。西洋医学も光を顕微鏡で見る事が出来る程の進歩を来すのである。病院というのは名が悪いから観音会では療院というのである。 観音会は、病院では病人が入る意味になるのみで、治療する力の言霊が無いからである。世界中へ其の内にどんどん日本医術の療院を作る事になる。

学校も出来る。小、中、大学と三年制度として九年を以って大学迄卒業する事になるのであります。此の学校では人格教育を主にやるのである。外国語等の必要を感じない時であるから、非常に短時間を以って立派な教育が出来るのである。

スポーツを盛んにやり、野球のチームも作り、又オリンピックにも出場する様に選手も造るが、皆観音力でやるから必ず勝つのである。

芸術の学校も作り、世界のあらゆる芸術を取入れて、昼の大芸術を造り出すのである。

今のは夜の芸術であるが、今度のは心の躍進する様な芸術を造り出し是を表す機関として大劇場を造り、大いに人々を楽しませるのである。今迄の宗教は芸術は罪悪であるとまで言われたのであるが、決してそんな事はない。要するに夜の芸術暗の芸術であったからである。産業も非常に進歩してくる。

鉱業もやる。特に鉱山で非常に金が沢山出る様になるから、どんどん掘り出して使うのであるが、此の金は山から出した綺麗な、人の嫌な想念のかゝった金ではなく、純な金であるから、立派な殿堂を建築しても今迄の殿堂の様に火事等出ないで、金銀を使用して立派なものがどんどん造られるのだ。

発明の奨励もやる。人間の智慧で考えるのと違って早く考えられ立派な発明品がどんどん出来る。

新聞事業もやる。新聞は一般国民が読む教科書で、この新聞経営をやるに就いては第一新聞記者を教育するのが一番必要である。今の家作等新聞記者とか弁護士とかが一番家賃を払わないとの事で実に驚いたのである。

人を教化する人が心が間違っていては何にもならん。そんな人々を教育するのは反って大変だから、それより当方に於て新しく記者を養成して新しく新聞を発行して日本人を教化し、延(ヒ)いては世界に宣伝して昼間の宗教を世界に知らせるのである。

それには観音様を祭らせれば一番良いのである。一軒でも余計に祭らせれば光明世界が造られるのである。光を配る事により、太陽の光が全世界を照した事となるのである。時期はきているからいよいよ加速度的に進展する事となる。

(昭和十年九月五日)