廃法府と立法府

議会は立法府だという。

成程年々、新しい法規を打樹てるからである。

処が之は自慢にはならない。

実は社会悪が殖えるからで、もし善人が殖えれば法規の必要がなくなるから立法の必要がない。

故に、国会が廃法府となるこそ本当の文化の進歩である。

(光新聞二十一号 昭和二十四年八月六日)