巻頭言

本教団も愈よ雑誌を刊行する事となった。勿論必要に迫られる時期になったからで、言ふまでもなくそれは発展を物語るものである。由来今日迄の宗教雑誌は信者のみを目標とした関係上視野が狭く、独善的な記事が多く、第三者をしてあまり興味を湧き起させない傾向があった。全人類を救ふのが宗教の使命であるとしたら、信者も非信者も一般人もよく理解され易く、興味津々たるものでなくてはならないと思ふ。 此意味に於て編集の方針を樹てたのである。

(地上天国一号 昭和二十三年十二月一日)