痔に就て

痔とは言う迄もなく肛門の疾患である。処がその原因たるや意外な処にあるので、それをかいてみよう。

一般の痔としては、脱肛、痔核、裂痔等であるが、此根源は意外にも股間鼠蹊部にあるのである。例えば痔の右側が痛む場合必ず右側鼠蹊部にグリグリがある。それを浄霊溶解するに従って、痔の痛苦は漸減する。今一つは出血である。これは上半身即ち頭脳、肩等に欝血がある場合浄化によって毒血が下降し、肛門から排泄するのであるから、これは或程度排血すればピタリと止まり、その結果頭脳の苦痛は軽快となり、肩の凝りも楽になるのである。痔出血は大抵一、二週間とみればいいので、些かも心配の必要はないのである。

(救世六十号 昭和二十五年四月二十九日)