スターリンの肚

この題を見ただけでは変な題と思うであろうが、この広い世界にこれ程偉大な存在はあるまいと思う。見よ現在鉄のカーテン内もカーテン外の国々の人民も、等しくこの僅か一尺余りの塊りが、脅威の的となっているからである。何しろ世界中が今最も怯えている第三次戦争にしても、この肚一つで有る無しが決るのであるから、この肚を何とかしたいと思うのも当然な話である。今度米大統領アイク元帥にしても、狙う中心はこの肚一つであろう。

処が常識的に考えれば、右の通りであるとしても、これを宗教的に見ると素晴しい神秘があるのであって、これは誰しも是非聞きたいと思うであろうが、今の処全部打明けられないのが遺憾である。併しチョッピリだけ言ってみると、マー斯うである。

それは各国の偉い人達が想像しているよりも、もっとズッとドエライ計画が彼の肚の底深く蔵(カク)している事であって、これが人の目につくようになったら最後、大変な事になる。只問題はその時であるが、それは割合早いようでもあるし、遅いようでもあるが、先ず○年先位と思えば間違いはあるまい。只どこまでも警告したい事は、ヨーロッパ方面であって、それこそ大変であるが、まだその認識が足りないとみえて、防備の点が甚だ手温(テヌル)いようであるから、何としてもウンと力を入れなければ千載(センザイ)の悔を残す事になろう。併し斯んな事が分るのは、スターリンと連絡があるのかと怪しむかも知れないが、私には神霊通信社から絶えず電報じゃない、霊報が来るので分るのだから、安心されたいのである。

(栄光百九十五号 昭和二十八年二月十一日)