無題

左の御蔭話は、天理教々祖中山ミキ刀自が本教に救いを依頼した霊的事象である。処が之を狐霊とかいてあるが、実は天理教々祖としては、神格上普通の人間には憑れないから、狐霊を使ったのである。之に就て私は一昨年の事件の際、庵原(イハラ)警察署の留置所に入っていた際、中山ミキ刀自を呼び出し色々話合った末、刀自は今後天理教の信者も救って頂きたいから、御頼みしたいというので、私は承諾した。其事は当時の栄光に出したから読んだであろうが、それが此御蔭話に現われた訳である。そうして其他の宗教の教祖も幾人か、右と同様の事を頼んだので、それが現在各所に出つつあるようである。

見えざる神は見えた

(本文省略)

(栄光百六十七号 昭和二十七年七月三十日)