医学断片集(三) 医学の盲点

よく新聞やラヂオ等で、斯ういう素晴しい新薬が出来たとか、斯ういう新手術で不治の病いが治ったとか云って、大々的に太鼓を叩いているが、之等悉くは一時的の効果で根治ではないから、時が経てば必ず再発か、他の病気となって現われるのである。何しろ現代医学というものは、いつもいう通り根本が分らないから只上面だけを治そうとするだけの効果であるから可哀想なのは今の人間である。之につけても吾々が行っている本当の医学を一日も早く世界人類に知らせたいものである。

(栄光百四十八号 昭和二十七年三月十九日)