脱肛

此病気は、肛門の贅肉(ゼイニク)が外部へ露出するので、軽症は指頭で圧すれば還元しますが、重症は容易に還元しないので、非常に不快を感ずるのであります。此贅肉は、空気に触れると膨脹性があります。

原因は、排便時間の長いのと、便秘に因る息み等であります。従而、治療せんとするには、原因である排便時間を短縮する事で、少くとも一回五分以内にしなければなりません。

又水分を出来る丈多く摂って便秘を防ぐのがいいのであります。此二つを気永に実行すれば一、二年位で大体治癒するのであります。

尚本療法を行へば、治療の期間を何十分の一に短縮するのであります。

痔の病としては、右の外にも種々ありますが、大同小異だから略します。

如何なる種類も、如何なる悪性の痔疾も、本療法によれば百パーセントの治癒率であります。

(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)