胆臓は胆嚢ともいひ、肝臓に包まれてゐるもので、昔から肝腎要めといって、肝臓と腎臓は大切なものになっております。此外に、脾臓、膵臓などがありますが、之は病気にあまり関係がないから、省略する事と致します。
丁度胆臓を心臓とすれば、肝臓は肺のやうに一つの保護的な位置になっております。
医学の解釈では、腸で選り分けたものを肝臓で、血液、漿液、脂肪などに分けて、身体の方々へ送る事になっております。
胆嚢の中には、胆汁があって、それを始終胃へおくり、消化を援けてゐる訳であります。
(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)