吃音は-
「生来の吃(ドモリ)」と「中風其他の為に呂律の廻らない」のとありますが-いづれも舌の運転が意志通りにならぬものであります。

後天的の方は-顎の下の所を見ると、図の如く塊があります。それを圧すと痛い。之が原因でありますから、それを溶かすと治るのであります。
先天性吃の人は「後頭部」によく固結があります。此原因が多いのであります。
此図の如き位置に、普通一個あるものであります。
之は治療して溶せばいいのでありますが、病が治っても、習慣がありますので、全治する迄には相当時日を要するのであります。
バセドー氏病の為、喉の方へ膿が移行して舌の廻らなくなる事がありますが、同じ事であります。
(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)