右の図の如く三段に分けて、又其一段を三段に分ける。 先づ上体の上部から説明致します。即ち脳からであります。
そして医学の方と吾々の方との説明は大変違ふ事があるかも知れませんが、それは治療に当って自ら会得するより致し方ないのであります。然し便宜上、医学の用語や説明を拝借する点もありますが、之は止むを得ないのであります。
大脳は頭蓋骨で包まれ、そして小脳を蓋ふてをります。之は上体の凡有る機関が小脳に集って居るからで、つまり一番の中枢機関たる小脳を保護する為に大脳があるといふ訳であります。
(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)