寸鉄活人 (栄光百四十四号)

メシヤ教が美術館を建てるのはどういう訳だか知っているか、塵溜や糞溜を天国と思って、ウヨウヨしている蛆虫共を救い上げ、結構な物を見せてやるんだ、だが見たら最後、先づ腸がデングリ返る者、目玉が飛び出す者、腰が抜ける者、口が開ッ放しになる者、胆ッ玉が潰れちまう者、逆立をする者、涎を垂らす者、動けなくなる者、唸る者、バッタになる者、息が止まる者等々、俄か病人が出来るわ出来るわ大変な事になるから、信者諸君は今から腕を撫でて、心構えをしていて貰いたいもんだね

成程虫ケラ同然の人間が増える筈だよ、予防注射でハイの卵を作り、教育で文化人という蚊を作り糞尿肥料で蛆虫人間を作るんだから、そこで本教は此虫ケラ共を人間にしてやろうと救っているんだから、本当はメシヤ教じゃない

ムシヤ教なんだよ

だから信者も虫ケラの進化したもんなんだからあんまり威張れたもんじゃない事もないんだ

地上天国なんか訳はない

御存知の通り、薬と肥料で地獄を作っているのだから、此一つだけ吹っ飛ばして了えば、それでいいんだ、どうじゃ屁の河童じゃないか、処がだ、此屁の河童が大変なんだ

だから救世の大神業などというと偉そうだが、実は此屁の河童の事なんだよ、だから信者諸君一同は、屁の河童の為に踊っているんだ

只それだけさ、イヤハヤ、ガッカリしないよ

(栄光百四十四号 昭和二十七年二月二十日)