今、日本の政治家始め偉い方々は、目の前に迫った大危機に、落着き払っているとは偉いもんだよ、と思ってよくよく見たら、ナーンだ、みんな腰が抜けて、只ボーッとして、目を白黒させているばかりさ、イヤ之は失礼
世界中黒雲がオッ被さって大暴風雨今や来たらんとする様相物凄しだ、すると、天の一角に光輝赫々栄光の雲に乗って、静かに天降らんとする神人がある、之が眼に映るもの、メシヤ教信者のみなりといったら、どうだ、嬉しいだらう
そちらは原子爆弾、こちらは霊子爆弾、そちらは命取り爆弾、此方は命呉れ爆弾、そちらは破壊爆弾、此方は建設爆弾、先づ斯んなものさ
今に臍のない人間が、沢山出来るだらう、というと、馬鹿言え、どうしてそんな人間が出来るもんかと言うだらうが、よく考えて見給え、ヘソを噛む人間が沢山出来るからだよ、判ったか
赤い風が吹くと、青くなる世界
(栄光九十四号 昭和二十六年三月七日)