寸鉄 (光新聞三十号)

原子爆弾の幽霊が出て世界はテンヤワンヤ

一日一千万円の収入があるというから、誰かと思ったら、ナーンだ此方のことなんだ

ユスリの片棒を担がなければやってゆけないとは可哀そうな○○新聞記者ではある

月給が安いから、ユスリの御用を承わるとは、マサカ

一日一千万円の収入ありとすれば、税務署を踊らせるにはもってこいだ

宗教にユスリが附物とは、お釈迦様でも、御存じあるめえ

本教は信仰自由の濫用という、読売紙こそ、言論自由の濫用だね

暴君的存在としての悪質新聞

新聞、文化人、文士とはみんな蚊の種族かね

地上天国など見えない筈だよ蚊の眼玉では

僕位邪魔にされ、嫌はれ、いじめられるものはないであろう、悪人に

これからは公定値では買手がない、闇の方が安いからだ、とは変な嬉しい話だ

日本脳炎の病原が蚊とは蚊こそカワイそうだ、蚊は涙をこぼすだろう、全く見当違いだからで、蚊曰く、「馬鹿にしてやがらア」

物価と平行して、共産党の相場もデフレになりそうだ

僕は、人間にふりかけるDDTを発明しようと思う、何故なれば虫ケラみたいな奴が余りに多過ぎるから

毎日のようにユスリが来る事と、本教のニセモノが出来る事によって、本教が如何に発展したかが判るとすれば、大いに喜ぶべきだね

世の中で一番恐ろしいものは、地震と洪水と馬鹿と薬と、女房の低気圧です

社会不安の原因としての黴菌人間の殺菌剤は光新聞なのだ、判ったか

吾々の仕事は、黴菌人間の消毒人夫だね

一茶じゃないが、善人よ負けるな神様ここに在り

(光新聞三十号 昭和二十四年十月八日)