著述編

自観叢書

進歩的宗教

熟々現在社会を見る時、日進月歩の今日如何なるものと雖も、進歩から外れているものは一つもない。処が不思議な事には、人類に最も関聯の深い宗教分野のみは、些かの進歩もみられないで旧態依然たるどころか、寧ろその逆でさえある。何よりの証拠は既成宗教が...
自観叢書

方法論と結果論

今日、本教によって行われている病気浄霊療法は、兎角世間から誤解され易い憾みがあるから、茲にその点を詳説してみよう。本教浄霊法が治病効果の素晴しい事は近来大分世間に知れ渡って来たが、未だ大部分の人、特に専門家の一群には相当誤解があるように聞い...
自観叢書

科学が迷信を作る

相変らずジャーナリストは、馬鹿の一つ覚えのように新宗教は残らず迷信邪教と決めている。曰く、終戦後の人心混乱に乗じ迷信邪教が横行して、人心を惑わすとは怪しからんと言うだけで、何の為にそういう現象が表われたかという事などには言及せず、何等の検討...
自観叢書

私というもの

曩に、「私の観た私」という論文を書いたが、先の客観論と違い、今度は主観的にありのままの心境を描いてみようと思う。現在私ほど幸福なものはあるまいと熟々と思い、神に対し常に感謝で一杯だ。之は何に原因するのであろうか。成程私は普通人と違い、特に神...
自観叢書

私の観た私

此題をみて読者は不思議に思うであろうが、順次読むに従って成程と肯くであろう。先づ私というものほど不思議な存在はあるまい。何となれば、人類の歴史の上に私のような人間の記録はなかったからである。この記事をかくにあたっては出来るだけ主観を避け、客...
自観叢書

善人よ強くなれ

熟々今日の世相を観るに、悪い奴があまりにノサばり過ぎている。それが為、善人が如何に虐げられ苦しみつつあるかで、之は誰も知る処であろう。それに就てその根本の原因をかいてみよう。昔から兎角善人は弱いもの、悪人は強いものとされている。之が為悪人共...
自観叢書

信仰の種類

単に信仰といってもいろいろ種類がある。ざっと書いてみるが、お陰信心。景場信心。有難信心。利用信心。神憑信心。身欲信心。たがる信心。御無沙汰信心。浮気信心。気紛れ信心。鰹節信心。贋信心。-等々ある。之等を一つ一つ解説し...
自観叢書

第三宗教

本教が宗教として、既成宗教並に見られているのは致し方ないとしても、実は既存宗教とは比較にならない程の著しい異いさのある事である。第一本教には、神道も仏教もキリスト教も、哲学も科学も芸術も包含されて居り、又左派も右派も、資本主義も社会主義も共...
自観叢書

低気圧は人災なり

昔から颱風や、暴風、洪水等はすべて天災と言い不可避の現象として諦めていた事は誰も知る処であるが、吾等から言えば実は天災ではなく人災である。それを之から解説してみよう。今日之等の災害を少しでも軽減しようとして、科学は気象学の研究進歩に努力して...
自観叢書

智慧の光

世の中で一口に智慧というが、智慧にも種々あり、浅い深いもある。それ等に就て解説してみよう。智慧の中でも神智、善智、叡智は最上のもので此等の智慧を磨くべく大いに信仰を励むべきである。何となれば斯様な智慧は神を認め、正しい誠心からでなくては湧起...