著述編

信仰雑話

宗教と芸術

今日迄、宗教と芸術とはあまり縁がないように多くの人に思われて来たが、私は之は大いに間違ってゐると思う。人間の情操を高め、生活を豊かにし、人生を楽しく意義あらしむるものは、実に芸術の使命であろう。春の花、秋の紅葉、海山の風景を眺むる時、文芸美...
信仰雑話

宗教と政治

政治と宗教とは大いに関係があるに拘わらず、今日迄余り関心を払われなかったのは不思議である。寧ろ宗教が政治に関与するを好まないばかりか、反って政治から圧迫されて来たというのが終戦以前までの実状であった。之は古往今来各方面に見らるる現象で、宗教...
信仰雑話

常識

抑々、真の信仰とは言語行動が常識に外れない事を主眼としなければならない。世間よくある神憑式や、奇怪な言説、奇矯なる行動等を標榜する信仰は先づ警戒を要すべきである。処が多くの人はそういう信仰を反って有難く思う傾向があるが、之等は霊的知識の無い...
信仰雑話

正しき信仰

支那の碩学朱子の言に「疑は信の初めなり」という事があるが、之は全く至言である。私は「信仰は出来るだけ疑へ」と常に言うのである。世間種々の信仰があるが、大抵はインチキ性の多分にあるものか、そうでない迄も下の位の神仏や狐、狸、天狗、龍神等を的(...
信仰雑話

世界も、国家も、個人も、凡ゆる問題を解決する鍵は『誠』の一字である。政治の貧困は誠が貧困だからである。物資の不足は誠が不足してゐるからである。道義の頽廃も誠のない為である。秩序の紊乱も、誠のない所に発生する。凡ゆる忌わしき問題は誠の不足が原...
信仰雑話

序文

私は約三十年、信仰生活を続けて来たが、其長い間殆んど茨の道であった。官憲の圧迫、借金の苦しみ、病苦との闘い等々、筆舌に尽し難きものがあった。人間としての凡ゆる苦しみを体験したような気もする。その半面神の守護、人々の支援等も尠からずあって、苦...
信仰雑話

信仰雑話

・序文・誠・正しき信仰・常識・宗教と政治・宗教と芸術・敗戦の教訓・悪の追放・善を楽しむ・信仰の醍醐味・奇蹟・プラグマチズム・怒る勿れ・難行苦行・迷信邪教・禁欲・大乗と小乗・宗教と分派・地上天国・観音教団とは何乎・下座の行・運命と自由主義・気...
自然農法解説

結論

以上、凡ゆる角度から説いたに見て、本農法が如何に優越せるかは、読者諸君は最早充分理解されたであろう。要するに本農法は、在来の根本的に誤っていた方法を革正し、行詰ってどうにもならない現在の食糧難を解決し、暗黒無明の農業界へ、天日の如き光明を抛...
自然農法解説

素人菜園に就て

前項迄は、専門家のみを対象としてかいたのであるが、最後に素人栽培、即ち家庭菜園に就てかいてみるが、何しろ素人栽培としても、肥料は糞尿を多く使わなければならないので、馴れない素人が糞尿を扱うとしたら、実に堪えられない苦痛である。而も撒く時は勿...
自然農法解説

浄霊の偉効

自然農法を行う場合、浄霊による効果の顕著なる事は、増収報告の中に必ずあるのは、どういう訳かという事をかいてみよう。自然農法の原理は、従来の人為農法によって土が汚されている為、土は活力を阻害され、本来の性能を発揮出来ないから、成績が悪いという...