著述編

対談記

栄養学

現代医学に於ける栄養学は相当進歩されてゐると一般に思はれてゐる。そうして医学に於ける解釈は次の如くである。(某専門家の記事による)「私どもは、毎日誰でも三度は大概欠かさずに食事をする。これは日常体内で失はれる物質を補ふためと、一方では新しく...
天国の福音

伝染病と黴菌

今日医学に於ては病原は悉くといひたい程黴菌に因るとされてゐる。そうして微小にして顕微鏡でも見る事を得ない黴菌を濾過性黴菌と称してゐる。医学に於ける解釈は次の如きものである。「感冒、ヂフテリヤ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎等の病気は、泡沫伝染...
天国の福音

医学は科学か

今日何人と雖も、現代医学を以て科学であると信じないものはないであらう。然し乍ら私は科学ではない-といふのである。本来自然科学とはあるがままの自然の実体を掘り下げてその法則を探究し、規準を生みそれによって人類の福祉に貢献する事でなくてはならな...
天国の福音

種痘は如何にすべきや

既説の如く種痘によって然毒の排泄を抑止し、それが凡ゆる病原となるとすれば、種痘は断然やめなければならない事は勿論である。然しながら種痘廃止の結果として天然痘に罹患するといふ事も亦堪えられない苦痛であらう。因って此問題を解決するには如何なる方...
天国の福音

三毒

凡ゆる病原は然毒、尿毒、薬毒の三毒に因るといふ事は既に説いた通りであるが、之等を一層詳しく述べてみよう。先づ然毒とは何ぞや、之は薬毒の遺伝ともいふべきものであって、薬毒が何代かの人体を経て畢に変化し一種の毒素となったものである。従而日本に於...
天国の福音

薬毒

今日迄、西洋医学に於ては二千五百年以前ヒポクラテス創始の医道以来、又支那の医祖伏羲によって五千年前創始せられた医道は固より凡ゆる病気治療の方法は、悉く浄化作用の停止以外には出でなかった事は既に述べた通りである。そうして浄化停止に最も効果あり...
天国の福音

結核の経路

結核初期に到るまでの経路は曩に述べた通りであるが、次の段階からが問題である。即ち医師は先づ絶対安静、薬剤使用、栄養食、空気療法等を奨めるが、空気療法以外は何れも浄化停止療法である。先づ安静法は最も効果ある衰弱法で、其結果浄化力微弱になるから...
天国の福音

結核と精神作用

既に説いた如く、現代医学が結核増加の役割をしてゐるといふ事は、真実とは思へない程の悲劇である。然るに精神的方面に於ても拍車的役割を演じつつある事に注意を払はなければならないのである。元来吾々人間が他の動物と特に異る点は、人間には精神生活があ...
天国の福音

結核は絶対に伝染しない

今日結核は伝染するものとして非常に恐れられ、其為の国家及び個人の手数や負担の莫大なる事は洵に驚くべきものがある。一般世人の伝染を恐れる事甚だしく、親子夫婦と雖も接近し語り合ふ事さへ医師から厳禁せられてゐる。従而、家庭内に結核罹病者一度発生す...
天国の福音

結核問題

結核問題はヨーロッパに於ては略々解決せりといはれてゐるに拘はらず、日本に於ては輓近大問題となってゐる。此同一の結核問題がヨーロッパと日本と反比例しつつありといふ事は洵に不可解である。私はそれ等に対し以下解説してみる。世界の主要文明国での結核...