著述編

光新聞

或質問者への応答

或日、信者の中の幹部級の者が「伺いたい事がある」と言って来た。早速私は遇った処、彼の質問事項は「某に対し、某の噂が間違っている、それを某が語ったので、その誤解を解きたい」と言うのである。それに対し私は斯う答えた。私「私は今、世界人類救済の大...
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恋愛哲学

人間生活の中で、此の恋愛位厄介な解決困難の問題はあるまい。一言にしていえば恋愛は人生の花であると共に又茨でもある、恋愛に対し至上主義という者もあるが、不道徳の原因ともされている。然しながら吾等からいえば至上主義でもあり、又不道徳の場合もある...
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批判は公平であれ

現在の世相に就て吾等の最も納得し兼ねる点は、本教浄霊の場合如何に効果ありとしても偶には予期に反する事もある。すると世間はソレッとばかり非難攻撃を浴せるが、それに反し医師が同様失敗した場合よほど顕著でない限り、当然の事のように些かも咎めようと...
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主食の不足はどうすればいい

長い間国民が悩み抜いて来たインフレも、ほぼ終焉されたかのようにみえるが、成程騰勢はたしかに挫けたがその実質はなかなか眼に見えて表はれない。相変らず物価高に悩んでゐる。戦前に較べてみれば未だ百倍以上を保ってゐるにみても明かである。そうして物価...
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己れの利害を本位とし 社会の公器性を失う 読売新聞へ再抗議文

過般の読売新聞のデマ報道に対し、同じく迷惑をこうむった宗熱海市長と併行、本教でも独自の立場をもって読売新聞社編集責任者に対し、該誤報記事の正誤を申し込んだに対し、宗市長へは謝意を表したのにも拘らず、本教団に対してはなんらの誠意をも披瀝せず、...
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宗教と自由

今日迄の宗教をみると、宗教には殆んど自由がないといってもいい。其の多くは厳重なる戒律に縛られて身動きも出来ない位で、之が宗教本来の姿と思はれて来た。そういうのを深く検討してみると全く信仰地獄の観がある。そういう宗教に限って何をすべからずとか...
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農業の新発見に就て

最近新聞紙によれば「電熱によって無肥料でも稲作が二倍の増産をした」という発見が出ていたが、この電流による増産法も古いもので、一時は相当注目された事もあったが、何時とはなしに消えて了った。それは一時的であって漸次効果のないことが判るからである...
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自殺者の無責任

何時の時代でも自殺者が絶えない事は誰も知る処であるが特に近来は多いようである。とすれば文化の進歩は自殺とは関係がない事を知るのである。自殺にもその動機が日本と外国とは余程異うように思う。先ず吾等の観る処では、外国人の自殺者は多く精神的苦悩が...
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低能児は治る

現在日本に於る低能児は八十数万と称されている。之だけの数に上る国民が仮に役に立たないとすれば国家の損失は蓋し少なくないであらう。随而、現在国家に於ても適切なる教育を施し、プラス的人間に育成しつつある努力は認められてもいいのであるが、之等も実...
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カンカン先生

私が大本教入信後間もなく先輩者で指導者として仰いでゐた先生があった。此先生は小乗信仰のモデルのような人で信仰の窮屈な事到底ついてはゆけない程であった。その中の二三をかいてみよう。其頃私は東京の京橋に居ったが、その先生は谷中の豊島区という二三...