自観叢書 真理と非真理 昔から真理という事は誰も言うのであるが、非真理、即ち偽理という事は言わないようである。処が凡ゆる実際問題を検討するに当って、此真理と偽理との区別のある事を知らなければならない。それによって結果に重大関係があるからである。それ等に就ていつも思... 2020.09.06 自観叢書
自観叢書 序文 此著は、本教刊行の光新聞、及び雑誌地上天国に掲載した論文中から、取捨選択したもので、成可興味に富み、魂の糧として有意義なるもののみを抜いたのである。尤も、相当改竄(カイザン)した点もあり、補足した所もあり、出来るだけ完璧を期したので、已に... 2020.09.06 自観叢書
自観叢書 序文 編輯部客員松井誠勲氏は、此著に明かな如く、基仏を初め宗教上の各分野に渉って蘊蓄(ウンチク)深く、為に本教に対しての批判も、その犀利(サイリ)の眼と明徹なる言説は、宗教批評家として已に一家を成してゐると思ふ。偶々、余を以てキリストと比較検討さ... 2020.09.06 自観叢書
自観叢書 死線を越えた話 私が治療時代、某会社重役の夫人、(三十歳)重病の為招かれた事があった。勿論医師から見放されたのであって、その家族や親戚の人達が、是非助けて欲しいとの懇願であったが、その患者の家が、私の家より十里位離れてゐるので、私が通ふのは困難であるから、... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 精神病 十七歳の女学生の精神病を扱った事がある。之は非常に暴れ、或時は裸体となって乱暴する。其際三人位の男子でなくては制えられない程の力である。又大いに威張り母親を叱りつける事がある。然るに此原因は左の如きものである事が判った。即ち娘の父は数年前没... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 癲癇 癲癇の例として十数年前私の家に使用してゐる下婢の事を記いてみよう。之はよほど面白い例で、最初の頃は発作するや意識を失ひ所構はず倒れるが、その際の面貌は物凄い程で、顔面蒼白、唇は紫色になり、舌を噛み口唇から血液が流出してゐる。その状宛かも殺害... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 龍神の憑依 或六才になる女児、全然歩行が出来ない。片一方の手をつき乍ら、イザって歩くのである。脚をみれば全然力がなく、軟骨のようでニョロニョロしてゐる。私は龍神の憑依と思ったので、脚を主に治療した処、半年位で全く治癒したので、その龍神を庭へ小さな池を掘... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 間違ひ信仰 斯ういう面白い事があった。私が一番最初の弟子であった山室某なるものに、昭和六年麹町五丁目の或裏へ一軒の家を借り、治療所を開始さした事がある。そこへ近所の風呂屋の親父が脚が悪いので治療に来た処、非常によくなって今少しで治るという時、バッタリ来... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 霊的肺患 私は先年、私の妻が突然発熱、咳嗽、血痰等の肺患三期位の症状を起したので、早速私が治療したが、頗る効果が薄い。二三日経ても症状は一進一退である。そこで、之は霊的ではないかと想ったので、憑依霊の有無を査べてみた所、果してそうであった。その憑依霊... 2020.09.05 自観叢書
自観叢書 死人に鞭つ 之も矢張り私の妻が胃痙攣を起した時の事、胃部の激痛の為ノタ打廻るのである。早速私は胃部に向って治療を加えた処、痛みは緩和されたが全く去らない。然るに痛みの個所は一寸位の円形で、漸次上方へ向って進行しつつ咽喉部辺に来たと思ふや、妻は、「モウ駄... 2020.09.05 自観叢書