昨昭和九年十月十一日東光男氏が参りまして、霊的写真が出る事になりまして、観音会が出来たのであります。此の霊的写真の説明を附けることにして説明を書いていると、東光男氏が来て、大先生が説明を書いたのではおかしい、何か会名で説明するのが本当だと言う、成る程自分で自分の説明をするよりは何か会の名を以てするのが良いという事になり、大日本観音会という名が出来たので、其の名のもとに説明だけの心算で居る間に是が本物になって来た訳であります。
最初は朧気に見える事が忽ちはっきりしてくるから、行って見ると忽ち出来上る。此の様にして朧気には沢山知らされているが、それは絶対に間違いない事でありまして、最初からあゝしよう、斯うし様と計画を立てゝやるのではない。其時其時にあたって順次出来るのであります。
この様にして観音会は出来上ったのであります。計画とか考え等はないので、只お知らせの儘のことをやって行けば、きちんきちんと合って来るのであります。自分であるか、観音様がやっているのか同一の様なものである。是は私も観音様も同一であるんであります。
(昭和十年九月五日)