著述一覧(未発表)

岡田先生療病術講義録

疫痢

此病気は、十歳以下の小児に限るのでありまして、五、六歳が最も多く、二、三歳が之に次ぐのであります。症状は、最初発熱、嘔吐、甚しいのは痙攣が起るのであります。今迄元気で遊んで居ったのが、急にグッタリとするのであります。非常に眠がり、欠呻をする...
岡田先生療病術講義録

不感症

之も割合多い症状でありますが、原因としては、精神的と肉体的と両方であって、精神的に於ては極度の羞恥又は全然恋愛のない強制結婚の為と思ふのであります。肉体的としては、下腹部の水膿溜結の為性器が圧迫されて、未発達の為であります。治療としては、下...
岡田先生療病術講義録

不妊症

之は、現在は後屈及び男子の精虫の欠乏などが原因とされてゐますが、勿論、それ等も原因でありませうが、私の観る処では、性器全体の衰弱であると思ひます。 此種の患者を診査するに、その殆んどが下腹部が多少膨満し、普通より固結してゐるのであります。之...
岡田先生療病術講義録

白帯下

此病気は軽重の差別が非常にあるもので、一種の水膿が常に排泄せるものであります。原因は浄化作用に因るもので、世人は病気として恐れますが、之は大変な誤りで「白帯下」がある程結構なのであります。何となれば、それは内臓に発生すべき病気の原因が白帯下...
岡田先生療病術講義録

無月経

之は十六、七歳を越えても月経が無いといふ症状で、原因としては、子宮へ送流する血管が其附近に溜結せる水膿の為に圧迫され閉塞状になってゐるからでありますから、下腹部の溜結を解溶すれば治るので、軽症は二、三回重症は二、三週間位であります。(岡田先...
岡田先生療病術講義録

月経過多

之は毒血の多いためでありますから、悪い意味ではないので、自然に放置してをけば、いつしか全治するものでありますが、本療法によって全身的浄化を行へば、より早く治るのであります。(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
岡田先生療病術講義録

子宮脱出

此病気は昔から俗に茄子とも謂はれ、子宮が脱出して膣内に下降するのであります。原因は、出産の為が殆んどで、従而経産婦に限るのであります。原因は、子宮括約筋の弛緩で、出産が直接原因で、間接原因としては下腹部の水膿溜結であります。 下腹部の水膿溜...
岡田先生療病術講義録

尿道疾患

婦人の尿道疾患には二種あって、一つは淋毒が原因であり、二は腎臓又は膀胱疾患が原因となるのであります。一は、尿道そのものの病気でありますが、二は、腎臓の周囲又は輸尿管附近又は膀胱の外部に水膿溜結し、其浄化作用による発熱の為に熱尿となり、それが...
岡田先生療病術講義録

子宮周囲炎

此の病気は、子宮の周囲に水膿が溜結し、その浄化作用に由る発熱が絶えず下腹部にあるので不快であります。軽症で一週間以内、重症で二、三週間位で全治するのであります。之の重症を、実質炎と謂ふ様であります。(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
岡田先生療病術講義録

子宮内膜炎

此病気は、子宮の内壁に炎症を起すので、一種の不快感を催すのであります。原因は、白帯下中にある毒素が粘膜を刺戟するからであります。よく抓爬をしますが、それは一時的で効果は疑問であります。根本としては、白帯下と其毒素を解消しなければ治らないので...