世界救世教、岡田茂吉、御神書、御論文、明主様

信仰雑話

観音教団とは何乎

本教団は地上天国出現を目的とし、物質文化の進歩と相俟って宗教文化を創成普及せんとするものである。地上天国とは病貧争絶無の世界、全く人類理想の世界を言うにある事は、前項に詳説した通りである。彼の釈尊が唱えた五六七の世も、キリストが予言せし「天...
信仰雑話

地上天国

地上天国という言葉は、何たる美わしい響であろう。此言葉ほど光明と希望を与えるものはあるまい。然るに多くの者は、地上天国などという事は実現の可能性のない夢でしかないと想うであろうが、私は必ずその実現を確信、否実現に近づきつつある事を認識するの...
信仰雑話

宗教と分派

宗教には種々の派がある。例へばキリスト教に於てもカトリック、プロテスタント等を重なるものとし、新旧種々の派がある。仏教に於ても、日本だけでさへ真宗、浄土、天台、真言、禅、日蓮寺を重なるものとし、その一派が各派に分れてをり、現在五十八派に分れ...
信仰雑話

大乗と小乗

昔から大乗小乗の言葉がある。勿論之は仏語であって、仏教に於ても相当悉(クワ)しく説かれてゐるが、どうも納得(ナットク)出来得るような説は、私の寡聞(カブン)の為か未だ聞いた事がない。之に就て私見をかいてみよう。先づ一口に言えば小乗は経で、...
信仰雑話

禁欲

昔から立派な宗教家たらんとするには、禁欲生活をしなければならないように想われ、それが真理を悟り魂を磨く最良の方法とさえ思われてゐた。然し私は反対である。以下判り易くかいてみよう。抑々、森羅万象一切は人間の為に存在してゐる事である。見よ、春の...
信仰雑話

迷信邪教

今日新聞雑誌ラヂオ等、盛んに迷信邪教に瞞されるなという事を警告してゐるが、成程迷信邪教は昔から断えず輩出してゐるばかりか、今日は最も甚しいようである。然し全部が全部迷信邪教とはいわれまい。その中の幾分かは今日立派な宗教として残ってゐるからで...
信仰雑話

難行苦行

信仰と難行苦行とは密接な関係があるように、昔から一般人に思われてゐるが、元来難行苦行は古代印度のバラモン教が起源で、釈尊出現以前の印度は、殆んどバラモン信仰が印度人の大半を占めてゐたという事である。彼の達磨の面壁九年の苦行もそれであるし、又...
信仰雑話

怒る勿れ

昔からある、有名な格言に「成る堪忍は誰もする、成らぬ堪忍するが堪忍」といひ、又「堪忍の袋を常に首にかけ破れたら縫え破れたら縫え」という事があるが、全くその通りである。私はよく人に質かれる事がある。「先生が今日あるは如何なる修行をされたのであ...
信仰雑話

プラグマチズム

私は若い頃哲学が好きであった。そうして諸々の学説の中、最も心を引かれたのは彼の有名な米国の哲学者ウィリアム・ジェームスのプラグマチズムである。先づ日本語に訳せば哲学行為主義とでもいうのであろう。それはジェームスによれば、唯だ哲学の理論を説く...
信仰雑話

奇蹟

宗教に奇蹟は附物である。否附物であらねばならない。観音教団には奇蹟が非常に多い事は信徒諸士の常に体験する所であろう。奇蹟によって信仰が深くなり、熱が加はる事も亦明かである。然るに近代の宗教は奇蹟が少い為、反って奇蹟の多い宗教に対し迷信呼ばわ...